鍼と皮膚をつなぐただ一ヶ所の接点。ここにエネルギーを集中させるだけなのです。
その一㍉ににも満たない様な点が、全身の気を動かすこと信じられますか?
そして、その一点は感覚野で確実に感じ取り、脳内を刺激してとてつもないリラックス感を生み出します。
一点にあたえられたエネルギーはその細胞が感知し、周囲に伝えます。伝言ゲームのようにどんどん広がり、全身が動き始めるのです。
この方法を試したとき、夢でも見ているのかと思いました。
患者さん自身がどんどん動かしてくれるので、私があれこれいじくり回さずとも体が深く緩むようになりました。治療時間は短くなり、使用するつぼ数は減ります。
皮膚のなんと賢いこと!!
情報を読み取り伝達して、汗をだして代謝して、皮膚の質自体も変化しながら内臓まで伝わっている。一体この万能ぶりをなんとたたえたら良いのか!
積聚治療のテキストでは根源という言葉が良く出てきますが、根源とつながる感覚は底知れぬパワーが動きだし、双方にとって気持ちの良いもので、ハートがオープンになります。
ただ、よく目覚めていないと集中しきれないので、自分をよく緩め、心の整頓をし、仮想空間にはまらぬよう(ネットや映画に夢中にならないよう。。)術者の状況は大事。
治療室が肯定的なエネルギーに満ちた空間となっていますように。