ホメオパシーとアロパシー2

ホメオパシーがアプローチしているものは何か?
前回の問いから始めてみましょう。
ホメオパシーは波動医学と言われています。
レメデイ−を作るとき、その物質のもつ成分を限りなく希釈震盪しダイナミック化します。ダイナミック化とはまさに波動を転写しその動きを震盪によって大きな働きを持つものとして展開させていくことです。

”以前にはきづかれていなかった潜在的なエネルギーを、すなわち、眠っていたかのようにそのなかに隠されていたダイナミックなエネルギーを発揮させる”(医術のオルガノン㌻337より)

そうして、取り込まれた波動が一番に影響を与えるものはなんでしょう?

”あらゆる病気において、とりわけすぐに発症する(急性の)病気においては、改善や悪化の始まりはわずかなものであり、誰でも気づけるものとはかぎらない。その始まりを知らせる数ある徴候の中で最も確実でわかりやすいのが、患者の心理状態やすべてのふるまいである。改善の始まりがどれほどささいなものであっても、それが始まれば患者は、だんだんくつろいだ状態になり、一段と気持ちが落ち着き、精神的に自由で、よりいっそう元気になる。しかし、悪化が始まると、それがどんなにささいであっても、改善の場合とは正反対の状態になる。つまり感情や精神も、すべてのふるまいや態度も、姿勢や格好も、自由が奪われてぎこちなく、よりいっそう哀れみを感じさせる状態になる。”(医術のオルガノン㌻325より)

この好転悪化の動きは鍼灸とまさに同様のものです。
人が良くなるとき、それが何によるものであれ、同じ動きを見せることがよくわかります。
そして、波動がまっさきに影響を明らかにするのは患者さんの感情面であり、体の使い方に出るとあるのは、如何に感情が波動の影響を受けているかわかることだと思います。
体の使い方というのは、波動が体の筋肉や骨格にまで一気に影響を与えた結果とも捉えることはできますが、即効性の面では感情面の解放によって心身の統合が容易になった結果といえると思います。

ホメオパシーでは病気とは私たちの生命が感覚と機能において(精神のような)ダイナミックな仕方でかく乱すること、つまり私たちの健康状態が非物質的な仕方でかく乱すること、これ以外であるということはありえない、といいます。
その自然本性もダイナミックで精神のようなものである為に、病気の原因は感覚で識別できるものではないと。
病そのものが精神的なダイナミックエネルギーであり、治療する手段もそのようなものになるのですね。
さらに付け加えておくと、慢性病の原因はソーラマヤズムとしています。
このマヤズムの考え方はホメオパシー独自のものであり、世代を超えて現れる綿々と先祖から受け継がれてきたその人が生まれながらに持つものとされています。
治療していると、もともと持って来た体質とどうしても直面することになります。
アトピーや精神病気質などはまさにそれを感じさせます。
私もまだまだマヤズムについては学びが足りないのですが、前世療法もその一部に組み込まれるかなとも思いますし、波動治療である積聚もその意識のあて方で充分に改善可能であることを思うと、治癒の可能性を多いに広げてくれる分野であると思っています。

さてさて欲張ってマヤズムにまで言及してしまいました。
ホメオパシーについては面白い本が沢山あるので、今後もおそらく取り上げる回が出て来るとは思いますが、今日はこのへんで。