年が明けてから、治療が変わりました。いや、積聚治療は同じなんですが、エネルギーの使い方が180度変わった気がします。なぜなんでしょう、攻めの治療が出来るようになりました。
今までは触れているだけで患者さんのエネルギーと同調することに集中していたのですが、そうではなく私から出すという姿勢になったのです。詳しくは私ではありませんね。私の周りにある全て。私を貫くなにかを通しているのです。
鍼先の一点が触れている皮膚ですが、そこがどのように振動し変化しているか読み取るようにしていると、実に人の体は賢い。必要なところに必要な動きをするのです。そして、私の思考がついていくとどこまでも無限に広がっていくのです。
きっかけは、自分の人生にたいする納得でした。私の背景はまったくもって運任せといってもいいもので、周囲の人に恵まれてきたから今があります。当然、失敗だらけでそれを克服する勇気もない人間でしたので、自分程運がよくて弱虫な人間はいないと自信をもっています。でも、人生はチャレンジだと、ふと気づいたのです。挑戦することに意味があり、失敗は何も問題ではない。失敗はチャレンジしたことの証なのだと。これは多くの人にとって当たり前の事実なのでしょうが、私にとっては初めての人生にたいする攻めの意識の大変革でした。運が良い為に、人生は運が運んで来るものと思っていたようです。天性の楽天家の為に運が良く、この運任せ思想が身についてしまったと思われますが、主体性がこの年になってようやく身になってきたのは少々遅いですね。患者さんの皆さんは、本当に努力家と賢い方ばかりで、なんと偉いのだろうといつも頭が下がります。
しかし、このような思考の逆転は見事にエネルギーの流れを変えました。治療のエネルギーも自分から出すことをイメージすると疲れとかネガテイブエネルギーとかを考える必要もないのです。まさにエネルギーは湧いてくるものでした。湧いて来たり、降って来たり、運ばれて来たり、実際は実に様々な与えられ方をしています。無尽蔵のエネルギーといつでも仲良くしておくには、思考を固めない、集中したら拡散する、良いイメージしか持たない、食べ過ぎない、常に体と心を軽い状態で保つことです。人のする仕事ですので、プロであれば極力のムラを出さない努力は必要です。
常に喜びと感謝を持って、万象を楽しむこと。自分の治療に向けた意思を明確に持ち続けること。そんなことでしょうか。今年は益々パワーアップしそうです。お楽しみに!