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頭の治療

今日は刻々と変わる(変えてるつもりの)日々の治療について。
当院では積聚治療を掲げておりますが、積聚はあくまでも気をベースにした治療。全てのエネルギーの大本である根源に根差した治療を目指す方法です。
その為に根源をうまく調整できた場合は触れないところまでが変化し、体のエンジンが入ったような状態になります。
実に大まかな表現ですみませんが、これは受けてみないとわからない感覚かもしれません。
体が軽く、気持ちも前向きに、何か心身の一体感が生まれて世界が明るく見えてくる。
こんな状態が、根源の気が動いた時起きる変化です。
それをさらに大きく揺り動かす方法、最近それでしばしば触っているのが頭部です。
元々オステオパシーに興味があり、頭蓋調整に手を出してみたりしました。
やっていくうちに気づいたのは、頭蓋は現代人にとって非常に大きなエネルギーを集め、同時に冷えを生み出す場となっているのです。
頭蓋を触れることで冷えが勝手に走り出してしまう、大量の冷えが下に急激に降りる事は危険です。
その変化を極力抑えて調整可能なのが手技ではなく、鍼でした。
それも、刺さない鍼。当院では子供鍼というところの”ていしん”です。
今の時点では主に側頭骨の緊張を緩める事で、肝胆系の流れを調整することができます。
なぜ側頭骨なのかというと、現代人の油の取り過ぎ、スマホの画面の見過ぎによる視覚疲労、ブルーライトの熱の鬱滞が側頭部に出ています。
当院では美容鍼も行っていますが、美容鍼と合わせて頭部を緩める気持ちよさは美容を超えて全身に影響を及ぼすので美容の効果を超えた結果を出しています。今後は頭鍼治療としてやっていくかもしれませんが、美容も楽しいですよね。
しかし、やはり土台となる体幹が積聚でしっかり動いてから、というところにさらなる効果の発現があるのでしょう。
頭蓋治療はとても効果があるのですが、頭部に気を集めずに治療をすることが必要な方もいます。
あくまでも、治療は患者さん一人一人のオーダーメイドで、刺激量も、質もみんな異なるのが基本です。