月別アーカイブ: 2018年6月

膝について

こんにちは。最近は暑い日が続くようになってきました。
冷たいものを取りすぎたのか、最近膝の問題が出る人がちらほらいるのでここで説明を。
なぜ、冷たいものを取りすぎると膝に影響が?と思うのは、読んでいってのお楽しみ。

膝が悪くなる方は年齢と共に増えてきますが、若い人で多いのはオスグッドでしょうか。でも老いも若きも同じような見方で膝痛は対処できます。
膝のポイントは股関節と足関節という2大関節をつなぐ中継点であるということです。
股関節のバランスが崩れても、足関節のバランスが悪くても膝に影響が出てきます。
股関節の場合は単独でバランスを崩すことはありません。
多くは骨盤をつなぐ仙腸関節のバランスと臀筋の引っ張りが影響します。
腰椎の状態も仙腸関節は関係してきますし、腰椎の影響は頸椎とも、ひいては頭蓋の緊張も骨盤に影響を及ぼしています。
足関節も、外くるぶし、内くるぶしのバランスが偏ると膝の負担が大きくなります。
足関節のバランスをそのまま股関節に伝えずに膝で偏りを戻そうとする為です。
膝の内側の関節のあたりがきつくなっていたり、外側の大腿筋膜張筋の張りが強すぎていたり。
膝を見ていると、建築構造を見ているようで、なかなか原因探しは面白いものです。

さて、構造の話も面白いのですが、その中を流れるエネルギーの話に進みます。
構造はもちろんベースとなりますが、その事前の動きはエネルギーの変化として出ています。
その構造に問題が無い場合、もしくはさらなる問題として、膝には胃の冷えという隠された病症があるのです。
膝といっても膝頭ですね。膝蓋骨をめぐる問題の話です。
内膝など場所が変われば別の病症を考えます。
膝頭は胃の経絡がめぐる部位であり、胃の冷え、代謝の悪さは膝のむくみや冷えとして病状を表しています。
胃の経絡は足関節前面まで足の脛を通っていく為、脛の硬さ、足関節の硬さ全体が胃の病症となります。
足関節の状態は特に踏み込む時に膝と同様に負荷をかけている為、膝と足関節は対応関係にあります。
関節面は特に動きの負荷がかかる場所ではありますが、使わなかったり、動きが単調で一面でしか使えてなかったりすると、冷えを溜め込む場所です。
その冷えがたまると、冷たい、むくむ、ぶよぶよしてスッキリした形をしていない、などの状態を呈してきます。
その時点では痛くもなんともありません。
その冷えが極まった時、炎症が起きます。
炎症が起きると途端に痛みを感じ始めます。その前にすでに冷えは着々と進行していたのです。
バランスが戻されて冷えが改善されると炎症が収まります。
炎症が治ると純粋な冷えの症状が戻ってきます。
炎症が起きる前の状態です。
回復は時計を巻き戻すが如し、で回復の過程は悪化していくときの逆の道を辿るのです。