月別アーカイブ: 2018年1月

明けましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。
このホームページを開いたのは随分久しぶりの気がしましたが、やはり前回は10月でした。訪問して下さった方、申し訳ありません。

新年明けの本日は昨秋からの脳ブームの延長で、ズバリ!積聚治療は脳の調整である!と副題を定めたいと思います。
結局(いきなり結果から入ってしまいますが)治療で一番大事なのは相手にどれほどのアプローチが出来ているか知ることです。
自分本位で全力で一生懸命やって結果が良いのはビギナーズラックといいます。
プロは自分がやっていることがどれほどの影響を及ぼしているか全て把握していなければなりません。このつぼを選んで、どれほどの刺激を入れるとこうなるということをある程度予測して治療するのです。
でも、治療者も未熟ですから、常に体に触れてその変化を確認しているわけです。
その影響力を推し量る物差しとなるものは、ズバリ!(古い!)相手の感受性です。
感受性とは皮膚の感受性です。個人によってまったく異なります。もっとも鋭敏なのは赤ちゃん、そして幼児、と若い程に触れずとも感じる驚異的感覚を持つのですが、冷えが深くなるほど感覚は落ちていきます。では老人が一番感受性が落ちているのか、というと必ずしもそうではありません。あくまでも、その個人の体質や生き方によって全く異なるものなのです。感受性とは皮膚と脳をつなぐ回路です。受けた刺激をどれほどのものとして脳が受けとめているのか、その入力器です。
感受性が落ちている人は、脳への響きが少なく、一つの刺激にたいする影響がわずかなものとなります。感受性が高い人程、一つの刺激で様々な現象を体中に起こすことができます。それは、脳が様々な分野に信号を送れている状況です。これは脳の活性化状態では一目瞭然です。体が固く変化を起こしにくい人は脳の反応も悪いということなのです。
同様に思考も固く、発展性のある考え方が出来ないでしょう。
治療はその相手の感受性=脳レベルに応じた刺激でなければ変化を引き出せません。
変化をおこすのはあくまでも、刺激を捉えた脳が指令を出すからです。

エネルギー治療をやっていますが、鍼を深く刺入することでやっと届く冷えのレベルというものもあります。おそらく本人の意識下にはけっして上がってこないような深いレベルに冷えを押し込めているのです。こういう深い冷えがその人の根本原因だったりします。
同じように深いレベルにある冷えでも、表層の皮膚刺激で簡単に捉えられる場合もあります。これは、その人の意識が深くまで繋がっている場合です。
いずれも、その人が脳をいかに自由に広く扱えているか、ということが治療結果と大いに関わるのです。
ですから、治療を重ねることで多彩な刺激が脳に入り活性化するので、感受性は高まります。思考も柔軟になり治療を受けると若返るのはまさにそういう状態なのです。
もちろん、ボケの防止にもなります。
感受性を高めるポイントは微弱な刺激であること。
感受性は人により異なるのですから、その人のレベルでの微弱刺激です。
つねに微弱であること、安心できる刺激であることで、感覚に耳をすまし、刺激をすんなり受け入れることが出来ます。
刺激に耳をすませることで、今まで使われなかった感覚領域にめざめるのです。

強い刺激を求めることは、常に自分をその刺激に立ち向かわせ対立させる関係を作り上げます。度重なる対立は炎症を生み出します。炎症が体のどこに現れるかはその人の体質によって様々です。西洋医学の薬も、基本的には症状を抑える薬ですので、対立させているものです。

刺激はあくまでも自分の一部のようであること。それが脳領域を活性化させる鍵となります。感覚の落ちている人には落ちている人のレベルで、感覚の鋭い人にはその高さのレベルで。常に相手の変化に注意することがその感度をしる手がかりとなります。
皮膚は露出した脳、といいますが、その脳の働きのレベルと刺激のレベルで相手の治療の受け入れ方が変わり治療効果に断然なる影響を及ぼします。
そういう点において、全ては同じ積聚治療でありながらも一つとして同じ治療はないのです。さらには同じ人においても脳の状況は日々変わります。忙しい日々だったり、怒ったあとだったり、恋をして高揚していたり、と実にめまぐるしく変わるのが人の脳です。それらの脳の状況に対して刺激がうまく伝わるように体を読みながら治療をしているのが日々皆さんが受けている治療なのです。
そんな完全オーダーメイドの治療ですから、皆さんしゃちこばらずに今年も自由に治療に来て体にお話させてくださいね。